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    「街角ウォッチング」 コラム 徒然なるままに
     
   
     
  コンサルタントの目で見た「おーさすが!よく工夫されていますね!」や「よく教育できて
 いるなー」「あと一歩踏み込んだサービスが出来ていれば伸びるのに」など日々感じている事
 を少し辛口の評で綴ります。
   

   




 2004/10/26 56号掲載

    ソニーの創始者の一人である盛田昭夫氏は、トランジスターラジオを世界にひろめたとき、その販売につ

  いて開発と同じくらいの営業努力をしたと回顧されています。

  そして、この中で感じたことは、如何にすばらしい発明のもと製品化されたものでも、販路や需要がないとビ
  
  ジネスとして成り立たない、また大きく成長するためにはすばらしい技術と同じくらい大切なのが営業力であ

  るということです。

  すばらしい会社には、すばらしい技術力とすばらしい営業力の車輪の両輪を兼ね備える必要があるのでは

  ないのでしょうか。
 
   ベンチャー企業を見ていて特に感じることですが、すばらしい技術を保有されているにもかかわらず、それ  

  を活かして売上につなげていく、資金に変えていくということが、困難なようです。
 
  開発の技術力だけでなく、営業力も磨いていくことが、とても大切なことであると感じています。

     




 2004/10/19 55号掲載

   10月からの厚生年金保険料率引き上げに伴い、保険料の徴収・年金の給付等について、再び議論が高

  まっていることは、大変歓迎すべきことだと感じています。

    しかし、残念ながら一部の心ないコンサルタントや税理士・社労士が、安易な「社会保険料削減策」として、

  様々な制度を駆使して一見正当なように見え、企業側も従業員側にもメリットのあるシステムをご提案されて

  いたりしますが、明らかに脱法行為であることを否めないケースも多々あります。

   目先の「社会保険料削減」に目を向け、本来の「社会保障」という目的を明らかに逸脱した考え方のものが

  横行しています。

    とりわけ、安易に導入を勧められているものは、今まで従業員であった方を「従業員」の身分から「契約社

  員」という名称の「請負」とし、「業務委託」を行うというものです。

  「雇用」から「請負」に変わることで「従業員」から「事業主」となります。しかし、本人にはその意識はありませ

  ん。今までどおり会社から報酬を得て、勤務時間も仕事の内容も同じですから当然のことです。

   しかし、大きく違うことがあります。まず、社会保険は、自分で国民年金と国民健康保険に加入しなければ

  なりません。労災も「事業主」ということで「特別加入」をしなければ、今までのように補償されません。

  もちろん雇用(失業)保険も、ありません。病気やケガで休業したとしても、所得保障さえないのです。

   この「業務委託」が、再び脚光を浴びている理由がもう一つあります。それは、消費税の問題です。

  一般課税が適用されている場合には、業務委託した「外注費」は、仕入控除の対象になりますので、消費税

  削減の効果もあります。

    しかし、安易に「雇用から請負」「従業員から事業主」と形式的になっただけで、そこに「実態」がない場合

  には、脱法行為であるとしか言いようがありません。労働基準法でいう労働者性を判断すると「労働者」です

  し、先程の外注費の問題も「認定給与」として税務署から指摘されかねません。

    社会保険料の負担が、企業経営の負担になっていると感じることは多々あります。

  ただ、安易な目先の保険料削減策は、従業員を裏切ることになり、また企業としての信用を失うことにつな

  がります。

   何が大切か、その本質の部分を見誤らずに企業経営を行っていっていただきたいと感じています。
  




 2004/10/12 54号掲載

    先日、「夢の扉 技術世界一・職人町工場」というテレビ番組で、東京都墨田区の町工場で、常識を打ち

  破るものを作り続けるプレス金型職人の方とその企業を紹介しておりました。

  金属を薄く加工する技術で右に出る者はいないといわれ、100分の1ミリ単位の精度の部品を作り出し、

  連日国内大手企業をはじめ米航空宇宙局(NASA)やEU諸国の開発担当者が訪れています。

 
  最新の試作品は、刺しても痛くない注射針。

 
  携帯電話のバッテリー電池の非常に薄い金属カバーなど、物作りに独自の技術を生かして、この不況で敵

  なし、大手企業や世界の先進企業に負けない競争力を発揮し、世界に羽ばたく中小企業として、非常に元

  気と感動を与えてくれました。

 

  社長であり、世界一のプレス金型職人であるその方は、71歳です。

  「人がやっていないことをやることが、おもしろいんだ!」と。


  昼間は、ご飯を食べていくための仕事。
 
  深夜は、人がやっていないことに挑戦するため、夢を実現するための開発の時間として毎日を送られてい

  ます。


  「時間がないから、仕事が忙しいから・・・できない。」
 
  「そんなことやれるはずがない。」といって、あきらめている人が非常に多いなぁと、企業研修をしていて感

  じることがあります。しかし、人がやっていないことをやってみる、実現するためには夢にかける時間と工夫、

  努力が必要ではないでしょうか。

  しいては、こういった人が生み出すアイディアが、企業の独自能力、競争上の優位性を築くことへとつなが

  るのではないのかと思いました。

  




 2004/10/5 No.53号掲載

  最近特に感じることですが、自分のお金や時間を使って勉強しようという人が減っているように

 感じます。

  働き始めた頃に読んだ本の中に、自分の年収の「5%」は、自分の将来の勉強のための「投資」

 にあてなさいという話があり、今もそのことは意識していて、社員研修などでもお話しています。
 
 年収の「5%」は結構な金額ですが、自分の将来のための「投資」として考ると、たった「5%」

 です。

  例えば、年収300万円の人の年収の5%は、15万円。
  
      年収500万円の人の年収の5%は、25万円です。

  
  セミナーや研修の受講費用、書籍の購入費用、異業種交流会への参加費用。 
 
 「自分の将来への投資」の中身は人それぞれですが、自分への「投資予算」という考え方を持つ事

 は、とてもよいことだと思います。


 「エンプロイアビリティー」という言葉をご存知でしょうか?


 【エンプロイアビリティー】とは、一般的には個人の「雇用され得る能力」「企業(社会)の求め

 るサービスを提供して報酬がもらえる能力」と解釈されており、企業もその向上に責務を負うべき

 だとされています。

 会社は従業員に何をして欲しいかを明確に示し、従業員が能力を発揮する手助けをすることで、従

 業員の努力を促し、個人の能力の向上を最大限に引き出すことが可能となります。

 
 「エンプロイアビリティー」の考え方を取り入れ、会社と社員のもたれ合いを改め「仕事と能力の

 関係」を確立、自立化を推進する仕組みづくりも人事制度の中に取り入れられていっています。


 あなたの「社会の求めるサービスを提供して報酬がもらえる能力」
    
     「雇用され得る能力」は、十分に備わっていますか?
  


 2004/09/28 No.52号掲載

  最近、うかがったお話の中で、印象に残ったことを書きたいと思います。 


  部下の指導をする時に、今抱えている業務の中で「緊急なこと」と「重要な事」を区別している

 か?と、確認されているそうです。 
  
 
  そうですね。


  私自身も時折、見ていて感じることですが、仕事量が増えるにつれ、また忙しくなるにつれ、こ

 の区別をつけずに、目の前の仕事から片付けていこうとする方の姿です。
 
  そっと見ていると、どうやら手のつけやすい仕事からはじめているように見えます。朝一番、部

 下が手を付けている仕事を少し見てみるといいですね。

 
 「緊急なことは?」「重要なことは?」

 これは、前日の晩には、頭の中に整理されているべきことですね。

 
 つまり「(仕事の)優先順位をつける」ことにもつながります。


 「緊急なこと」は、期限であったり、顧客対応であったりと、すぐにわかることですが「重要なこ

 と」は、ある場合は3ヶ月・半年単位で取り組んでいかなくてはならないことであったりします。

 先を読み、考えながら仕事をしていく習慣を身につけることが、自分の能力を高めていくことにも

 役立っていくのです。それは、いつも与えられた課題とは限りません。自分が取り組んでいく目標 
 
 であっても構わないのです。

  
  入社間もない頃から、こういったことを考え、判断していくことを身につけると、3年後は全く

 考えなかった人と大きく成長に差がつきます。

 経験がなく、わからない時期には少なくとも仕事を与えられた時に素直に教えてもらいましょう!

 それは、内容と期限の再確認として仕事を与えた人、与えられた人の両方に、いい効果を生むと思

 います。


  あなたの「緊急なことは?」「重要なことは?」
 




 2004/09/21 No.51号掲載

  先日、読んだ本の中に紹介されていたお話をご紹介します。 


  塀の上に、3匹のネコがいました。そのうち2匹は「よし、飛び降りるぞ!」と決めました。

  さて今、塀の上に残っているのは何匹でしょうか? 
  
 
  答えは3匹です。


  残りは1匹と答える人が多いのですが、2匹は「決めただけ」でまだ飛び降りていません。言う

 だけで動いていない。行動に移してこそ、はじめて結果になります。
 
  営業パーソンには二種類しかいません。目標を達成する人としない人。結果が変わるのは当たり

 前ですよね。行動に移さないから結果がでないんです。

 (出典:初対面の一分間で相手をその気にさせる技術 朝倉千恵子著)


  コンピテンシー研修などでもよくお話をしますが「行動こそが命」です。いくらいいアイデアを

 持ち、いい戦略を立案したとしても、それを行動に移さなければ業績向上には結びつきません。

 「よし、飛び降りるぞ!」と決めたら、塀から飛び降りる勇気も必要ですね。

  行動してはじめて結果につながります。
 





 2004/09/14 No.50号掲載

  先日、友達と近くの居酒屋さんに行った時のことです。
  
 その居酒屋さんは、有名チェーン店なので、こちらも多くは期待していなかった(申し訳ない…)

 ので、普通にお酒とお料理を注文し、乾杯してから盛り上がっていたところに、突然、女性店員の

 方が紙と鉛筆を持って、テーブルに来られました。

 てっきり次のお料理が出るのかと思っていると「こちらのアンケートに、ご協力お願い致します。」

 とだけ言って、料理の並んでいるテーブルに、はじめから笑顔もない店員さんが、アンケート用紙

 と鉛筆を客数分置いていかれました。

 お酒を飲みながら、話が盛り上がっていたところだったので、あっけにとられてしまい、そのタイ

 ミングの悪さに思わず友人と顔を見合わせてしまいました。

  顧客満足度調査は、弊社も行っておりますので、アンケートは必ず記入してしまう癖があります。

 最後に記入はしましたが、考えさせられてしまいました。

 
  
このお店は、アンケートをとる最大の目的を考えているのかな?と。 

 
 顧客満足度を本当に知りたいと思うのなら、顧客サービスをよく考えて実行していく中で行うべき

 です。その努力が何も感じられないお店で、いきなりアンケートを持って来られても、かえって印

 象が悪くなってしまうのです。

  
  このお店の特長はなんだろうか?

  他店との違いはなんだろうか?

  今、どんな課題に取組んでいるのだろうか?


  いくら考えても思いつきません。

  
  行きつけのお店でもない限り、お客様が好印象をもつのは「何か一つでも期待を超えることがあ

 った」という実感です。「いいなぁ」と思えることが一つでもあれば「次また訪ねてみようかな」

 と思えるのです。その一つのいいサービスが、その時お客様に「ちょっといい気分」を感じていた

 だくことができ、お客様にとって好印象につながるのです。

 「コンピテンシー」が市民権を得られるようになって以来、店員の接客態度と顧客満足度調査を混

 同したアンケートが目につきますが、お客様にとっては、お金を払って楽しむために来ているので

 す。その時間を割いてアンケートに協力してもらいたいのであれば、お店側の努力が少しでも感じ

 られる雰囲気であってほしいものです。

 そして、アンケートを実施する前に、その最大の「目的」が何であるのかをよく考え、現場従業員

 も含めて話をした上で実施していただければなぁと、思ってしまいました。

 
   
          

 2004/09/07 No.49号掲載

  先日、ある会社の会議で、社長様が従業員の方々に、自分の将来のために「勉強して欲しい」と
  
 いうお話をされたのですが、その場で「どうして勉強しないのか?」という話になりました。

 「時間がないから」と言うのが、従業員の方々からの意見の大半でした。いろいろ聞いてみると、

 残業も多く「疲れて家に帰って勉強する気分にはなれない」という事でした。とてもさみしい回答

 です。

 「時間がないから勉強できない?」 確かに一理あるかもしれません。

  では「時間があったら勉強するのでしょうか?」

  少し、厳しい言い方かもしれませんが、時間がなくても「勉強する人」は、時間を作ってでも勉

 強するし「勉強しない人」は、時間があってもその時間を無駄に浪費してしまうのではないでしょ

 うか。

  また、机の前に座ってすることだけが「勉強」ではなく、日々いろいろな場面で勉強できる・勉

 強する時間は、たくさんあるようにも思います。

 「自分の将来のために、どのような知識や経験が必要か」が、理解できれば自ずと答えも、行動も

 変わってきます。

  会社は、従業員が自発的に努力する仕組み、個々人のやる気を引き出す仕組みを作る必要がある

 のではないでしょうか。 




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